いぼ痔(痔核)とは?
まさか自分が“いぼ痔”になるなんて思っていなかった管理人が、肛門科の体験も交えて分かりやすく説明します。
いぼ痔(痔核)ってどんなの?!
手術しないといけないの?ほっとくとどうなる?症状は?
- いわゆる「肛門がイボのように出っ張った(できもの)状態」
- 自分で気づいていない「隠れ痔主」が多い(ドイツの解剖医によると70%の人が痔をもっているという)
- 「痔」と言っても、いくつかの種類があり、その中でも「いぼ痔(痔核)」は一番多い(なりやすい)
- 肛門科を受診する“痔の患者”の6割が「いぼ痔」
- 生活習慣が原因(下記で詳しく解説)
- “痛い”場合と、“痛くない”場合がある
- 出血するときもある
- 手術しても「再発」の可能性がある(肛門科の看板が「日帰り手術」となっていても、入院しないと手術ができない痔もある。管理人がこれだった)
イボができる場所によって種類が違う
イボができる場所によって「内痔核(ないじかく)」と「外痔核(がいじかく)」に分かれる。
内痔核とは
おしりの穴の“奥の方”にできたイボ痔
- 痛みが「無い」ことが多い
- 違和感や、残便感などがある
- いきむ(踏ん張る)とイボが出てくることも(脱肛と言う)
- 排便で血が出たり、便に血がつく
外痔核とは
おしりの穴の“外の方”に出来たイボ痔
- 痛みが「ある」ことが多い
- 硬い血豆のようになると痛む・血豆状のイボが破れると出血することあり
原因
「生活習慣」が大きな原因。
たとえば「便秘」や「下痢」
便秘で排便のとき、いきんで肛門に負荷をかける
↓
肛門のクッション部分(※)の血の流れが悪化
↓
うっ血(血が1か所にたまる)したりで出血
↓
血管と結合織がイボのように出っ張ってくる
※クッション部分とは、血管が網目のように集まったところ。便やガスが漏れるのを防ぐ役目をしている
下痢も、肛門に負担がかかる。
便が水のようにゆるいため、アルカリ性の水様便が肛門をいきおいよく通過すれば、やはりクッション部分に負担がかかる。
つまり、「便秘・下痢」という排便異常は、痔と密接な関係にある。
女性の原因で多いのが、
仕事などでの長時間のデスクワーク。
座りっぱなしだとお尻の血のめぐりが悪くなり、うっ血(血が1か所にたまる)して痔になりやすい。
(生活習慣ではないが)分娩時にいきんで痔核になる女性も多い。
どんな症状なの?
初期の状態では自覚症状が無い。
そのため、知らないうちに進行している事が多い(管理人もそうだった。。。)
進行するとどうなる?
はじめは、ちょっとした違和感や小さな出血だったものが、
そのままほうっておくと、イボが飛び出たまま戻らなくなり、痛みが出て、粘液も染み出て下着を汚してしまうようになる。
こうなると、肛門まわりが“かぶれ”て常に強いかゆみに悩まされる。
また、
「痔ろう」は、ほうっておくと「肛門がん」になることがある。
手術はどうなの?
「内痔核」は、進行度合いによって4つ(第Ⅰ度~第Ⅳ度)に分かれる。
第Ⅲ度あたりから「手術」が検討される。
管理人は「第Ⅲ度」で手術をすすめられたが、以下の理由で拒否した。
- 痛いのイヤ
- お金が無い
- 「入院が必要」と言われたが、仕事は休めない
- 「再発して“再手術”という事もある」と分かり、「そんなのイヤ!」
- 東京都新宿区の某総合病院によると、いぼ痔の患者 100 人で「手術」をしたのは、たった 16 人で済んだ。という事実
- 管理人は「病院勤務」なので分かるが、病院側からすると「手術」はお金になる。だから医者はどんどん手術へと話を仕向ける。という事実
- 「手術の失敗」という事もある(医者は患者に「失敗しました」とは言わない)
※今は多くの肛門科が「日帰り手術」を行っているが、すべての痔が日帰りで出来るわけではない。肛門部分の「痔の出来る場所、位置」によっては入院が必須になるのだ。
管理人の通った東京都の肛門科は「日帰り手術」と看板をあげていたが、イボが「前方(おなか側)」にあるから出血が心配とのことで「入院が必要」と言われた。