痔が完治して思う | 治りが「早い人」と「遅い人」の違い
このページでは、ちょっと「偉そうな事 」語るので
「イヤイヤ、そーゆうのイイや!」という人は。。。
ページを閉じて下さい^▽^;
「早く治る人」と「なかなか治らない人」
僕は仕事で、骨折などのリハビリを行っている。
患者さんが1日でも早く社会復帰出来るよう、お手伝いをさせていただく仕事だ。
毎日、毎日、患者さんのリハビリを行っていると、感じる事、おもう事がある。
たとえば・・・・
治っていく過程で、どうしても調子の「よい時」「悪い時」というのはつきもの。
これは、「人間」なので仕方のないこと。
「今日はとても調子がいい!痛みも無いし、すごく楽だ」という日があるかと思うと、
「今日は朝から最悪。。。何も変な事やってないのに(T_T)もしかして悪化してるんじゃないか?このまま治らないんじゃ?」
と、悪い方へ悪い方へと考えてしまう。
このときに
「それでも、はじめに比べれば随分ラクになった」と、前向きに「良くなったところ」を見て行けるのか、
「これもあれも。。。」と、「悪いところ探し」になってしまうのか・・・・
その人の性格も大きく影響してくるが、「悪い症状」ばかり見てしまう方は、手術をしても結局、同じ事を考えてしまう。
切ってイボを取り除いてしまえば、確かにその時はスッキリするかもしれない。
しかし、
また別の事が気になって気になって仕方ない。
手術も「魔法」ではないので、多少の後遺症、違和感などが残る事もあり、「完全に元通り」にはならない事も多い。
こちらがあまり細かいことばかり気にして、担当医に「どうして」「なんで?」と、並べ立てるとイヤがられることも事実だ。
担当医も、切るのが仕事だし、他のたくさんの患者さんもいるので。
どうしても、以下の様な「元通りにならない部分」ばかりを見てしまう。
- 排便の時の痛み
- 肛門の締まりが悪くなった
- 出血する
- 術後の違和感やしびれが気になる 。不安で毎日が本当につらい。
- 再発が・・・
そうなると、人間、「誰か」のせいにしたくなる。
手術をすすめた家族?医師?友人?
「人のせい」にしていても何も解決しない。
人のせいにしている時って、実は、気持がとても苦しい。
「最終的には自分で決めたこと。誰のせいでもない。自分のせい。仕方がない。」と、切り替えられた時は、不思議と気持ちがラクに落ち着くものです。
誰も変えてくれない。
自分で変えるしかないのです。
その2種類の人を見ていると
ポジティブに考える人は、治りが早いように感じる。
はじめは「気のせいか」とも考えたが
どうやら、そうでもないらしい。
本当だった!「病は気から」
「病(やまい)は気から 」と言うが
そんな言葉、若い時は信じなかった。
しかし、
最近は「まんざらウソでもない」と感じる。
これは科学的にも証明されていて、
以前書いた、痔の薬はニセモノ?偽薬とプラシーボ効果といぼ痔に書いた通り。
「気持を明るく前向きに保つこと」は、治療の過程でも大切で、
ある研究では、心から笑った後や、笑顔をつくるだけでもナチュラルキラー細胞(NK細胞)が活性化したという。
ナチュラルキラー細胞とは、
身体中をまわるリンパ球で免疫力をアップさせるもの。ウイルス感染細胞などを攻撃してくれる。
僕も、一時、肛門部の「ジンジン」「ジーン」と感じる違和感に悩まされていた。
でも、
肛門鏡検査で「イボが小さくなっている。良くなってきた」と知ってからは、その安心感、うれしい気持ちからか「あのイヤな違和感」が気にならなくなってしまった。
「違和感」自体、あまり感じなくなってしまったのだ。
人間の心理と体は密接に関係しているので、気持を明るく前向きにシフト出来たことで感覚がよい方向へ変わっていったのだと思う。
冗談みたいだが、
これは僕自身の本当の体験。
これを見ても、精神的なものが体に及ぼす影響は計り知れないものがあるのではないか?と、感じる。
もちろん、
「精神的なもの」で全て片付けようとは思っていないが、同じことは「痔の治療」でも言えるのではないかと思う。
偉そうなこと言っている僕も
「いじけやすい」「短気」「三日坊主」というなさけない性格なので、そういった人の気持ちも、とてもよくわかる。
わかるからこそ、
「お互いに」気をつけていきたいのです。